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- 2018.03.08
- 南アフリカワイン
ワイナリー訪問:キアモント Keermont ①
2007年が最初のヴィンテージの、ステレンボシュにある小さな新興ブティック・ワイナリー。(2016年ティム・アトキン・南アフリカワイナリー格付け1級)
周りはステレンボシュ山脈とヘルダーバーグ山脈に囲まれています。
ここは、南アフリカ・ケープ州土着の植物、フィンボスも沢山生息している地域で、キアモントもBWI(自然環境や動植物を保護しながらワイン生産を行うプログラム)のメンバーとして、環境に配慮したワイン生産を行っています。
畑はブラークリッペン・ヴァレーの標高350-400mの高地にあり、1つは北向きの暖かい斜面、もう一つは西向きの冷涼な斜面です。西向きの斜面の畑の東側には1000mを超える山があり、それにより、朝は日の出が遅く、夜も冷えるので、冷涼に保たれ、ブドウのハンギングタイムも長く、上質なブドウが育ちます。収量にこだわらず、多種のクローン、多品種を栽培しています。
キアモントでは、栽培から醸造、瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、少人数で細部までこだわった手作りで丁寧な仕事をしています。ワインの品質を決めるのは土壌であり畑であるという考えから、醸造においては人為的介入を極力控え、オーソドックスなワイン造りを行っています。
畑
醸造家のアレックス氏
赤土の粘土質土壌
セラーでは、収穫されたばかりのシュナンブランを処理する様子を見ることができました。
葉だけを取り除き、全房でクラッシュされたところ
クラッシュされたブドウはリフトで持ち上げられ、重力を利用してジュースが集められます。
その後、ブドウはバスケットに移され、プレスされます。
キアモントではポンプを使わず、グラヴィティ・システム(重力を利用した仕組み)によりジュースを集め、樽に入れ、天然酵母を使って時間をかけて発酵させているそうです。
こちらは発酵が始まって5日目のシラー。
木製の櫂を用いてパンチング・ダウン(ピジャージュ)。
表面に浮かび上がってきたブドウを液中に押し込むことにより、まんべんなく抽出を行います。
私たちもパンチング・ダウンを体験させていただいたのですが、櫂を押し込むのにも持ち上げるのにもものすごく力がいりました(゚д゚)!
コンクリートの発酵槽も高い位置にありました。
ラベルはこんな道具を使って手貼りしています。
キアモントのワインテイスティングについては次の記事にて。
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