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- 2025.03.20
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2025年ヴィンテージ期待大!!南アフリカのワイン用ブドウの収穫が順調に進行中!

2025年ヴィンテージ、前々から期待が持てるのではないかと言われてましたが、どうやら本当に期待できそうです!
中間報告ですが、南アフリカワイン協会(WOSA)からヴィンテージレポート前半が発表されてましたので、参考までに翻訳した文章を載せておきます!
↓↓南アフリカワイン・ヴィンテージレポート2025前半(WOSA)↓↓
2025年の南アフリカのワイン用ブドウの収穫が順調に進んでおり、ワインメーカーやブドウ栽培家は軒並み素晴らしい品質を報告しています。多くの生産者がすでに収穫の半分以上を終えており、初期の兆候として、果実の表現力とフレッシュさに優れたヴィンテージになることが期待されています。
シーズンを通して天候が好条件に恵まれたことで、赤ブドウ品種はバランスの取れた果実成分を持ち、適度な酸、深みのある色、そしてタンニンの発達が特徴となっています。主要な産地では適度で乾燥した気候が続いたため、ブドウが安定したペースで熟し、ワインメーカーは最適な熟度で収穫することができました。発酵の初期段階では、香りの強いプロファイルが示されており、個性と奥行きのあるワインの誕生が期待されています。
Vinproのコンサルティングサービス責任者であるエティエンヌ・ターブルランシュ博士は、今シーズンの気候の影響について次のように述べています。
「適度な気温、十分な冬の降雨量、そしてキャノピーマネジメント(ブドウの樹勢管理)の綿密な実施によって、ブドウのバランスが非常に良くなりました。初期の兆候から、2025年のワインは非常にフレッシュで構造のしっかりした仕上がりになると期待されています。」
2024年の収穫後の期間も、今年の成功に大きく寄与しました。温暖で乾燥した天候が続いたことで、健康的なキャノピー(葉と枝の部分)が維持され、結果として炭水化物の貯蔵量も十分確保されました。初冬の降水量は平均を下回りましたが、7月の記録的な降雨によって水源が補充され、十分な灌漑が確保され、ブドウ畑の成長が支えられました。また、適度で乾燥した春・夏の気候により病害リスクが低く、多くの地域でブドウの樹勢が旺盛でした。さらに、涼しく乾燥した成熟期の気候が、高品質な収穫の基盤となりました。
早熟品種のシャルドネやピノタージュは、2024年に霜害で極端に収量が減った後、生産レベルが改善しています。シュナン・ブランは品種の特徴をよく表現したワインを生み出しており、フレッシュさとテクスチャーが際立っています。また、シラーズ、メルロー、コロンバールについても、非常に有望なヴィンテージになるとの初期評価が出ています。シーズン後半も好天が続けば、晩熟品種も最適な状態でワイナリーへ持ち込まれ、2025年が高品質なヴィンテージとして確立されるでしょう。
南アフリカワイン協会(South Africa Wine)のCEOであるリコ・バッソン氏は、今年の収穫の重要性について次のように述べています。
「2025年のヴィンテージは、南アフリカのワイン産業における技術力、忍耐力、そして献身的な努力を示しています。南アフリカのワインは世界的に高い評価を受け続けており、この収穫は品質と持続可能性への私たちの取り組みを再確認するものです。」
今回の収穫レポートのすべてのデータはSAWIS(南アフリカワイン産業情報サービス)とVinproによって収集され、ヴィンテージのモニタリングと分析のための協力体制が強調されています。気候変動による課題があるにもかかわらず、南アフリカのワイン産業はその適応力と回復力を示し続けています。生産者たちは、この収穫が南アフリカワインの多様性と卓越性を世界に示す素晴らしいヴィンテージとなることを期待しています。