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- 2018.04.13
- 南アフリカワイン
ワイナリー訪問:ウォータークルーフ Waterkloof ①
フランス系イギリス人の現オーナーのポール・ボートゥノウ氏は、イギリスでワイン輸入業で成功した後、1993年から本当のテロワールを表現し、上質のワインが作れる畑を探し始めました。
フランス、イタリアの銘醸地を含め10年かけて調査した結果、行きついたのが南アフリカ・ステレンボシュ・ヘルダーバーグのフォルスベイ(湾)を眼下に見下ろせる、海に近いシャーペンバーグの南側斜面でした。
畑の標高は海抜150-300m、フォルスベイからは4-5kmの所であり、ステレンボシュ地区内では、最も冷涼な場所です。
ポール氏は2004年にその農園を購入、2005年に初ヴィンテージを販売しました。
その後、世界中のビオディナミの畑を訪問し、そのワインに触れ、2008年から自らもビオディナミに変わる事を決断。
そして、2009年に世界的にもユニークで芸術的なセラー、テイスティングルーム、レストランを完成させました。
ウォータークルーフでは、自分達のワインを「Honest Wine」(誠実なワイン)、つまり、テロワールを誠実(正直)に表現したワインと呼んでいます。
ワイン醸造に関しては、不干渉主義のアプローチ。
ワインは、様々な6つのレンジを持ち、自社畑のブドウに関しては、完全にビオディナミです。
最新鋭で芸術的な建物やサービスと、循環するエコシステムの中で行われている原始的ともいえるビオディナミ農法のコントラストが印象的なワイナリーをご紹介します。
ワイナリーに到着
米国シカゴ市内のウィリスタワーの103階のスカイデッキにThe Ledgeという、ビルから飛び出した床までガラスでできた箱があるのですが、それを思わせる突起物のある建物。周りの景色や高度は全然違いますけど。
入り口通路を歩いていくと、ここのレストランが数々の賞を取ったことがわかります。
一般向けのテイスティングラウンジ
ラウンジの周りには、アート作品が多数展示されています
ラウンジの突き当りにあるセラー。ガラス張りです。
なんと、足踏みでピジャージュが行われていました!(ガラス越しに撮影)
テイスティングルームからの景色
レストランからの眺めも素晴らしい
ガラス張りのセラーの中へ
樽を管理しているホワイトボード
除梗破砕機かな?大きいです
パンチングダウン(ピジャージュ)を行う機械
天井に張り巡らされた金属製のガイドに沿って移動でき、それぞれの樽の真上から、このブドウにストレスを与えない十字型がパンチダウンするのだそう。
醸造責任者のナディアさんが採れたてのサンソーを試食させてくださいました。
サンソーは大粒でジューシーです。
こちらはピノ・ノワール
お忙しかったナディアさんとはここでお別れし、我々は畑見学のため外に出ました。
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