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- 2018.03.08
- 南アフリカワイン
ワイナリー訪問:キアモント Keermont ②
さてさて、キアモントのテイスティングルームでワインの試飲をさせていただきました。
どちらも同じ色に見えますが、左はリバーサイド・シュナンブラン(シングル・ヴィンヤード)。
右はテラッセという白ワインで、シュナンブラン56%、ヴィオニエ17%、ソーヴィニオン・ブラン14%、シャルドネ13%のブレンドです。どちらもヴィンテージは2015年。
リバーサイドは、訪問日に収穫したブドウを破砕、プレスしていたのと同じ畑のブドウでできているそう。キアモントの一番古い畑で、このキュヴェに採用されるのは選ばれた数樽のみ。残りの樽はテラッセに使用しているそうです。太くしっかりとした酸があり、樽のニュアンスに加え、花梨、パイナップル、ドライアプリコット、花の蜜、アカシアなどの香りが感じられました。
テラッセの方がボディはしっかりしていて、ヴィオニエがアロマやスパイスを、ソーヴィニオン・ブランがグリーン・フィニッシュや酸を、シャルドネがバターっぽさを与えているそうです。
この写真の左側はカベルネ・ソーヴィニオン100%、右側はポンドック・ラグという名のワインで、シングル・ヴィンヤードのカベルネ・フラン100%です。共にヴィンテージは2014年。
カベルネ・ソーヴィニオンは黒系果実にブラックペッパーの香りが感じられ、フレッシュな味わいでしたが、タンニンは完熟していて今飲んでも十分美味しいと思いました。
カベルネ・フランはプラム、ブルーベリーやチェリーにスミレや白コショウが感じられ、柔らかくエレガントで品の良いワインでした。
こちらはエステート・リザーブの2007年!
エステート・リザーブの初ヴィンテージだそうで、煮詰めたプラムやドライフルーツなどの熟成感が出ていて、タンニンが柔らかくてとても美味しかったです♪
こちらはエステート・リザーブの2012年(現行)と2013年(今後リリース予定)。
いずれもメルロー主体で、カベルネ・ソーヴィニオン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドー、マルベックがブレンドされています。2012年は暑かったのでパワフル、2013年は涼しかったので骨格を感じる味わい。
エステート・リザーブは、しっかりとしたタンニンと果実味でキアモントのテロワールを表現したワインだそうです。
テイスティングをしながら部屋の外に目をやると、バスケットに移されたブドウがいよいよプレス工程に入っていました。
最後はフルーフォンティンというソーヴィニオン・ブランの極甘口ワイン。2017年のバレル・サンプルでした。
このワインを造るためのブドウは、樹になった状態で茎をペンチで潰し、水分を遮断して、糖分と酸を残したまま凝縮させるのだそう。樽熟18か月。
蜜や柑橘、黄桃、アプリコットに白い花の香りがあり、とても美味しかったです!!
女性陣の多くがこのデザートワインをお買い上げ、アレックス氏にサインしてもらいました♪
こちらのボトルはNV(ノン・ヴィンテージ)と書かれているので、複数年のワインをブレンドしたものと思われます。
2015年ヴィンテージのものは現在、アフリカーで購入できます→こちらへ
キアモントは自家栽培のブドウにこだわるそうなので、大量生産はできないようですが、今後、日本に入荷する種類が増えるといいなぁと思いました。
※現在アフリカーで取り扱いのあるキアモントのワインはこちら
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