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- 2018.03.29
- 南アフリカワイン
ワイナリー訪問:ストームワインズ Storm Wines ①
過酷とも言えるスケジュールをこなしながらの4日目。
この日は、個人的にとても楽しみにしていた、ヘメル・アン・アードのストームを訪問。
ハミルトンラッセルの醸造責任者として10年以上務めたハネス・ストーム氏は、ウォーカーベイ、ヘメル・アン・アード地区を知り尽くしています。
2011年に独立し、自身のワイナリー「ストーム・ワインズ」を設立しました。
2012年が初ヴィンテージで、9樽のフレダ・ピノ・ノワールと1樽のイグニス・ピノ・ノワールをリリース。
ハネス氏が目指すのは、ピノ・ノワールにとってベストな場所で、最も美しいピノ・ノワールを作ること。その土地の特徴をワインで表現したいというテロワール主義&細心の注意を払い、出来る限り人の手を加えない不干渉主義を貫いています。
ハネス氏にとって大切なことは、畑は海に近く、冷涼気候であること。畑を丁寧に作り、低収量であること。品質を保つためには小規模生産であること。
ワインとは99%が土壌とテロワールの表現であり、醸造家の手腕が発揮される割合はわずか1%だとのことでした。(←謙遜しすぎだと思うんですけど(‘;’))
何のサインも出ていないワイナリーにたどり着き、ここがストームであることがわかるのは、写真にある建物のロゴ一つのみ。
ハネスさんが出てきてくれました。
南アの醸造家の多くは耐水性のありそうな革製のワーキングブーツを履いていたように思うのですが、この日のハネスさんはビーサン履きでした(笑)
建屋の中にはずらりと樽が並んでいます。全部で90樽あるそう。
樽はストームのロゴが入ったもの以外に、ハミルトンラッセルから譲ってもらったという使用済み樽が結構ありました。
奥のキッチンではスタッフの方たちが昼食の用意をしてくださっていました。楽しみ♪
まずは畑の見学へ。
対岸から見下ろしたヘメル・アン・アード・ヴァレー。
ストーム・フレダのピノ・ノワールとシャルドネができる畑で、粘土質の多いシェール土壌。
右側の台形のあたりがPN、左側がシャルドネだそう。
こちらがアッパー・ヘメル・アン・アードだったはずで、花崗岩礫土壌。
たしか、こちらがヘメル・アン・アード・リッジで、粘土岩の多いシェール土壌。
畑は契約農家から借りているそうですが、ブドウ栽培の方法に関しては彼が細かく指示を出しているそうです。
別棟にある醸造施設。
作業していたのは発酵前の浸漬(マセレーション)あたりかな?
ドライアイスを入れて二酸化炭素を発生させていました。酸化から守っているのでしょうか。
(キアモントでも破砕したばかりのブドウにドライアイスを加えていました。)
ハネス氏は、ピュアな果実感を生かすためには除梗が必要と考えているそうで、全房発酵は多くても10%に留めているとのことでした。
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