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- 2018.04.09
- 南アフリカワイン
ワイナリー訪問:デイビッド&ナディア David & Nadia ②
暑く乾燥したスワートランドの土地を十分体感した後は、お待ちかねのテイスティング♪
サービスはすべてデイビッド氏ご本人より
最初は2017年の新しいレンジのテーブルワイン、シュナンブラン。
様々なスワートランドの畑のブレンド。
D&Nでは基本的にすべてのワインで同じ造り方をしているそうで、収穫した果実を一晩休ませ、樽で天然発酵(セミヨン以外は全房)、新樽を使わず樽熟成させているとのこと。
エントリーレンジのこのシュナンブランには、ポテンシャルのある若木も使われているそうです。
優しい香りですが、完熟したカリン、洋ナシ、パイナップルなどのフルーツが感じられます。酸もしっかり、アルコールは高めな印象でした。
お次は樹齢35~49年の古木のブドウを使用したシュナンブラン、2016年。
灌漑をしていない花崗岩土壌のブッシュヴァインだそう。
花梨やアプリコット、オレンジの香りが全開のリッチなワインで、後味にはシュナンブランらしいほろ苦みも。
今回の目玉の一つ、日本未入荷のホー・スティーン、2017年。
鉄分の多い粘土質土壌のシングル・ヴィンヤード・シュナンブラン。
しっかりとしたミネラル分を感じるワインで、花梨、アプリコットのような香りは柔らかく、華やか。
フレッシュで、アルコール分も13%と重くなく、素晴らしく美味しい♥
この畑の樹は1.5m以上の深さに根を張っているものの、近年の降水不足により地中の水分も不足しているため、18年の収穫は半減するそう( ノД`)シクシク…
もう一つの目玉、日本未入荷のスカリーコップ、2017年。
アフリカーンス(現地語)で「シェールの丘」を意味する名前。
シェール土壌のシングル・ヴィンヤード・シュナンブラン。
酸が高く、ホー・スティーンより清涼感を感じました。
猛暑の17年はこの畑にとって最も過酷な環境であったことから、収穫を早めにしたため、酸が高いワインができたそうで、だから長熟向きなんだそう。
こちらもまだ若いけどミネラリーで素晴らしいシュナンブラン!
これは、日本でも人気のアリスタルゴス、2016年。
主に古木のシュナンブラン、ルーサンヌ、クラレット・ブラン、ヴィオニエ、セミヨンのブレンドで、このブレンドは商業的観点からではなく、様々な品種の特徴を考慮して合わせているのだとか。
2017年には若めのマルサンヌも加えられたそうです。
シュナンブランも様々な土壌のもので、スカリーコップのブドウも入っているそうですよ!
2015年ヴィンテージはこちらから購入できます
リリース前のセミヨン2017年。
1960年と1972年植樹の古木の二つの畑のブレンド。
暑い地域なのでかなり辛口に造っており、この年は早めに収穫したそう。
花梨、バナナやトロピカルフルーツの香りがあり、フレッシュでドライな味わいには塩味も感じました。
ピノタージュ、サンソー、グルナッシュ、シラーのブレンドによるロゼの2017年、日本未入荷。
古樽で8-9か月熟成させたそうで、イチゴ、オレンジ、チェリーなどの香りを感じる、ピュアで優しいロゼ♪
こちらはグルナッシュ、2017年。
D&Nのグルナッシュは日本で初めて試飲した時、まるでピノ・ノワールのようにチャーミングで軽やかなワインであったことに衝撃と感動を覚えました。
2つの粘土質土壌の畑のブレンドで、温暖地域におけるグルナッシュのピュアな味わいとエレガンスを表現したワインなのだそう。
この年は酷暑でしたが、ストロベリー、ザクロ、ミント、チェリーなどのチャーミングな香りは健在!
2015年ヴィンテージのご購入はこちらへ
日本未入荷のエルピディオス、2015年。
カリニャン、シラー、クラレット、グルナッシュ、ピノタージュのブレンド。
2011~14年はシラー主体、15年と16年はカリニャン主体だったが、17年は降雨不足によりグルナッシュの方が良かったから、グルナッシュ主体になるそう。
イチゴ、ブルーベリー、チェリーにシナモンやヨードを感じ、タンニンは乾いて繊細。
毎年の味わいがかなり異なるようなので楽しみなワインです。
最後はピノタージュ。
ラズベリー、ストロベリー、紅茶やバラに白コショウの香り。
90年代のボルドーの濃厚なトレンド傾向ではなく、それ以前の低アルコール、低新樽率のスタイルで造った繊細でクラシックなピノタージュ。
2016年ヴィンテージはアフリカーで購入できます
今回は長い記事になりましたが、最後までお付き合いありがとうございました。
※現在アフリカーで取り扱いのあるデイビッド&ナディアのワインは→こちら
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