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- 2018.03.21
- 南アフリカワイン
ワイナリー訪問:ハーテンバーグ Hartenberg ②
ハーテンバーグでのワインテイスティング
テイスティングルームへ向かう途中、使用済み樽のクリーニングが行われているところに遭遇。
使用済み樽は高温、高圧でしっかり洗浄することが大事だそうです。
こんな素敵な部屋を通り過ぎ…
案内されたのは、特別なゲストだけが招き入れられるという、素敵な地下テイスティングルームでした♥
壁には世界中の一流ワインがずらりと納められていました。
まずはハウススタイルのシラーズ、2015年。
2015年は赤ワインにとって50年ぶりの最良年だったそう。
40~60年代にはカベルネ・ソーヴィニオンばかりが植えられていたハーテンバーグに、前オーナー夫人がシラーズを持ち込んで以来、こちらのワイナリーはシラーズに力を入れています。
1968年から植えられているエステート・シラーズは南アで最古のシラーズだそう。
エントリーレベルとはいえ、新樽率60%、18か月の樽熟成と、濃縮感と清涼感が同時に感じられる素晴らしいワイン!
The Megan、2014年。Meganとはオーナーのお母様のお名前だそう。たった5樽のみ生産。
シラーズ86%、ムール・ヴェドル14%、グルナッシュ1%のブレンド。
煮詰めた黒系果実にバニラ、クローヴ、黒コショウ、チョコレートなどが感じられる濃厚なシラーズには、血液や肉のような艶めかしい肉っぽさもありました。
The Stork、2014年。こちらはシングル・ヴィンヤードのシラーズで、土壌はローム層の石のない粘土質。15樽のみ生産。
こちらも黒系果実のコンポートを思わせながら、繊細でスムーズで妖艶なシラーズ。
2013年ヴィンテージは現在アフリカーで購入できます。
The Mackenzie、2014年。ボルドースタイルのブレンドで、カベルネ・ソーヴィニオン83%、メルロー8%、マルベック7%、プティ・ヴェルドー2%。2014年は2015年に比べ優しいワインだそう。8樽のみ生産。
こちらもやはり濃厚な黒系果実の風味にバニラの香り。厚みがあって上品で美味しい♪
最後はGravel Hill、2008年。シングル・ヴィンヤードのシラーズで、10年を経て再リリースされるそう。
グラヴェルとは小石という意味で、その名の通り、鉄分の多い小石交じりの土壌。
1995年が最初のヴィンテージだそう。
濃厚な黒系果実にクローヴやなめし皮の風味。凝縮感が非常に高く、ヴェルヴェットのようなしなやかな質感で、妖艶なワイン。すでに熟成感が出ていますが、さらに20年は熟成できるクオリティだそう。
2007年ヴィンテージは現在アフリカーで購入できます。
ハーテンバーグの赤ワインはどれも凝縮感が高く、新樽率の高さを感じさせるリッチなものばかり。
どれもアルコール度数が高めで、タンニン、酸ともにしっかりとしていますが、非常によくこなれているので口当たりは滑らかで飲み疲れしませんでした。
フルボディの赤を探しているなら、お勧めのワイナリーです!!
※現在アフリカーで取り扱いのあるハーテンバーグのワインはこちら
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