南アフリカ自然派ワイン☆その2 (ラムズフック Lammershoek&インテレゴ Intellego)(by ぺんぺん)
アフリカーの新店舗でテイスティングした南アの自然派ワインのご紹介、第2弾です。
最初はラムズフックのシュナンブラン2013年。
1999年にスワートランドに設立されたワイナリー兼ブドウ園のラムズフックでは、現在はテスタロンガを運営する醸造家、クレイグ・ホーキンスが2010〜2014年ビンテージのワイン造りを担当しました。
彼はオーク樽の使用を少なくし、よりナチュラルで低アルコールなワインスタイルを築き上げました。
このワインには乾いた花崗岩土壌の畑で有機栽培された手摘みのブドウが使われており、フレンチオークの古樽で全房発酵の後、フードルでの熟成を経て無清澄、無濾過にて瓶詰されました。
抜栓直後にはやや還元的な香り(←ゆで卵の黄身のような、硫黄を感じさせる香りで、ビオワインを開けたときにしばしば出ます)を感じるものの、スワリング(←グラスを回してワインの香りを開かせること)していくと甘い果実の香りがあふれてきます。
かすかな濁りのある濃い目のレモンイエローの液体からは、蜜リンゴやカリン、アプリコット、レモンや黄色い花の香りがしました。
味わいはドライで、ふくよかなボディと心地よい酸味が調和し、レモンピールのようなほろ苦さが後味を引き締めます。ナチュール好きの方に是非試していただきたいシュナンブランです。
次はインテレゴのコルブロック2015年。使用されたブドウ品種はシラー。
実は前述のクレイグ・ホーキンスがラムズフックでワイン造りを行っていた当時、南仏での修行を終えたヤルゲン・ガウスがアシスタントとして加わりました。2014年にラムズフックのオーナーが変わるまでの間、二人で新しいワイン造りの方向性を見出した後、ヤルゲンは独自のプロジェクト、インテレゴでワイン造りを続けています。
コルブロックに使用されるシラーは片岩と砂利という二つの異なる土壌で育てられたもので、全房発酵の後フレンチオークの大樽で熟成されます。
豊かな果実味が感じられるこのワインからはプラム、ブラックベリー、ダークチェリーなどのフルーツの香りの他、赤や紫の花、ナツメグや黒コショウなどのスパイス、土や紅茶、生肉のような動物的な香りが取れます。
味わいにも果実の凝縮感が感じられ、酸がとてもきれいです。
アルコール度数12%と意外にも軽やかでチャーミングなシラー、今回試飲した自然派ワインの中でも特に美味しいと思いました♪ 是非味わってみてください!