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グルナッシュ(※)は、日照量が多く、暑くて雨の少ない乾燥している場所でよく育ちます。スペインやフランスの南部、そしてイタリアのサルディーニャ島が主な栽培地として有名です。
(※)この記事では、グルナッシュはグルナッシュ・ノワール(黒ブドウ)の事を指します。他にグルナッシュ・ブラン(白ブドウ)とグルナッシュ・グリ(白(ピンク/灰色)ブドウ)があります。

同じ品種が地域によって呼び名が異なるいわゆるシノニムが複数あり、原産地のスペインではガルナッチャ(もしくはガルナッチャ・ティンタ)、イタリアではカンノナウと呼ばれます。OIVの統計によると、2015年におけるグルナッシュの栽培面積はワイン用のブドウとしては世界第7位となっており、ワイン用黒ブドウの中ではカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、テンプラニーリョ、そしてシラーに次ぐ第5位となっています。
 
■グルナッシュの特徴
グルナッシュは樹勢が強く、乾燥した土地など様々なタイプの土壌に順応することができ、赤ワインやロゼワイン、辛口に甘口と様々なワインに仕上げられるのが特徴です。フランスではシラーやムール・ヴェードルとブレンドされることが多く、ブドウの組み合わせによって幅広い味わいが生まれるのがグルナッシュのもう一つの大きな特徴と言えます。

外観はグルナッシュ主体のワインは明るく淡い色合いとなりますが、造り手やブレンドされる品種によって淡い色合いから濃い色合いまで様々です。香りは穏やかでイチゴやチェリーなどの赤系果実の甘やかで心地よい香りもあれば黒系果実をしっかりと感じられるものまでいろいろな表情を見せてくれます。味わいはジューシーで口当たりが柔らかく、酸味と渋みが穏やかです。ブレンドされる品種によっては、黒系果実やスパイスのニュアンスも加わって複雑でしっかりとしたワインに仕上がるものもあります。
 
■グルナッシュの歴史
グルナッシュは、現在のスペイン東部の地域に起源があるとされています。暑く乾燥した地中海の気候のもと、12世紀から17世紀にかけて、まずは南フランスへ広がり、コルシカ、サルデーニャ、南イタリア、シチリア、クロアチア、さらにはギリシャにも広がりました。18世紀から19世紀にかけても拡大を続け、オーストラリア、北アフリカ、カリフォルニアなど、ヨーロッパ以外の地域にも広がっていったとされます。
 
■南アフリカのグルナッシュ
グルナッシュがいつ南アフリカに入ってきたのかは定かではありませんが、オーストラリアのワイン産業に影響を与えたとされるスコットランド人のジェームズ・バスビーが、1830年代頃フランスからオーストラリアへ航海する際に、南アフリカに挿し木を残していったと言われています。
そして1900年はじめごろには南アフリカではグルナッシュの栽培がすでに定着されていたとされています。
(グルナッシュ・ブランは1970年代に南アフリカに持ち込まれています。)

南アフリカでのグルナッシュの生産量は限られているものの、この10年で着実に伸びています。1999年から2016年の間に栽培面積はおよそ42haから340ha以上に増加しました。
(同期間、グルナッシュ・ブランの栽培面積はおよそ28haから110haに増加し、グルナッシュ・グリの栽培面積はほぼゼロから3ヘクタール弱に増加しました。)

グルナッシュは、南アフリカの主要ワイン産地のすべての産地で栽培されており、スワートランドとパールの栽培面積で南アフリカ全体の半分以上を占めています。
(グルナッシュ・ブランは、北ケープ州では栽培されていないことを除けば上記と同様です。グルナッシュ・グリの栽培地域はパールに集中しています。)

また、南アフリカのグルナッシュの特徴として「淡いピノノワール」のようなスタイルが人気です。グルナッシュは、アルコールが高くなりやすい品種ですので、収穫のタイミングを見計らい優しく仕上げます。淡い色ですが、じんわりと味わい深くコクがありおすすめです。
 
■グルナッシュとのペアリング
グルナッシュが最初に栽培された温暖な地中海地方の料理との相性は抜群です。
例えば、魚介のスープやラタトゥイユにはグルナッシュ主体で造られるロゼワイン、香草を効かせた鶏肉や豚肉のグリルにはカジュアルな赤ワインがよく合います。



または、親しみやすい品種であるグルナッシュは、気取らぬシチュエーションで合わせる料理を気にせずグイグイ飲むのも良いですね。チーズやハム、オリーブといったいつものおつまみや日々の家庭料理と一緒に気軽に楽しんみてください。

 
■定番!南アフリカのおすすめグルナッシュ
当店売れ筋から是非一度試してもらいたいものまでお薦めグルナッシュをご覧ください。
 
1)AAバーデンホースト ドライフコップ・グルナッシュ・ノワール 2017
頁岩土壌の若木のグルナッシュ100%を使った日本専用特別キュベです。フレッシュで優しい赤系ベリーやハーブ、そしてほのかなスパイスの香りを感じます。味わいはドライで少し強めのタンニンとはっきりとした若々しい果実味やほのかな苦みがあり、余韻にコショウの様なスパイス感も感じます。

 
2)スパイスルート ブッシュ・ヴァイン グルナッシュ 2019
ピュアで軽快ながらもグルナッシュらしい野性味あふれるスパイシーが楽しめ、スワートランドらしい凝縮感のある引き締まった果実味が魅力です。

 
3)モメントワインズ グルナッシュ・ノワール 2019
ピュアで綺麗なグルナッシュです。チェリーやラズベリー、ローズやスミレの花の香り、野趣あふれるフィンボス(野生の植物)、僅かなスパイスなどが豊かに感じられ、口に含むと爽やかな酸とともに鮮やかな赤系果実が口中いっぱいに広がります。



■南アフリカの限定極上グルナッシュ

下記2種は、すぐに売り切れてしまう限定銘柄。見つけたら購入するようにしてください!
ビックリするほどおいしいです!!

1) サディ ソルダート
https://af-liquor.com/?pid=109827616

2) AAバーデンホースト ライグラス・グルナッシュ
https://af-liquor.com/?pid=145345926

 
参考資料
https://www.oiv.int/public/medias/5888/en-distribution-of-the-worlds-grapevine-varieties.pdf
https://garnachagrenache.com/origin/
 
 
https://www.wosa.co.za/The-Industry/Varieties-and-Styles/White-Wine-Varieties/
en-distribution-of-the-worlds-grapevine-varieties.pdf (oiv.int)
 
 
 
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小泉 俊幸
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