【お役立情報】熨斗・水引などギフトマナーについて
贈り物を選ぶ時は、ウキウキ・ワクワク楽しいですが、かしこまった贈り物をする時には、先様に失礼のないよう、気を遣いますよね。
今は便利な時代なので、ネットで様々な情報を得ることが出来ます。
ネットでギフトマナーを調べて、ネットで注文して、先様へ直接配送をお願いするというお客様は多いのではないでしょうか。便利ではあるのですが、自分のマナーに間違いがないか?又はネットで注文したお店は間違わずにきちんと対応してくれるだろうか?少し不安な点が残ることがあるかもしれません。
ギフトを贈る時の参考になればと、一般的な熨斗等ギフトマナーについて記載しましたので、ギフトを贈る際の参考にして下さればと思います。
アフリカー副店長は、ラッピング教室でギフトマナーについて学び、ラッピング技能士の資格を取得していますので、ご安心してご利用下さいませ。
■熨斗紙・水引について
現在では紙に「水引」と「熨斗あわび」が印刷されたものを「熨斗紙」、紙に「水引」が印刷されたものを「かけ紙」と言います。熨斗紙やかけ紙を掛けた場合には、包装紙で包み、リボンを掛けてはいけません。水引はリボンと同じ役目がある為です。
かしこまったギフトを贈る際には熨斗紙を掛けます。
また、包装紙で包んだ上から貼る「外熨斗」と、包装紙で包む前に品物の箱に直接貼る「内熨斗」があり、一般的には「内熨斗」が多く使われますが、手渡しする際や慶事など贈り物を強調する時には「外熨斗」にする場合があります。
熨斗紙にかかれている水引には様々な結び目や色があり、用途によって使い分けが必要です。
結婚には、一度切りしかないお祝いの為、「結び切り」という、固く結ばれ解けない結び方を使用します。水引は結納、結婚の時は、夫婦は2人で一組(又は両家)という意味合いから10本(5本×2)を用いられます。
その他の何度あっても良いお祝い事には、何度も結び直す事が出来る「蝶結び」を使用します。水引は5本が基本ですが、7本、9本もあります。
病気などのお見舞いは、二度とないように、という意味を込めて紅白の「結び切り」を使用します。水引のみで、「熨斗あわび」は付けません。
弔事は、黒白又は黄白(地域により水引の色が異なる)の「結び切り」を使用します。水引のみで、「熨斗あわび」は付けません。
水引の色は、
慶事の場合「赤白」「金銀」「赤金」など
弔事の場合「白黒」「黄白」「青白」「銀」「黒」など
基本は「赤白」「白黒」が多いですが、宗教や地域によって異なります。
■結婚祝い
■贈る時の表書き・・・寿/御結婚御祝/御祝
■お返しする時の表書き・・・内祝/寿
※お返しする時の名入れについては、下記のいづれかになります。
1.2人の新しい姓名を入れる。
2.新しい性のみ入れる。
3.旧姓を入れる(主に新婦の両親・兄弟・親戚家族の知り合いの場合)
■出産祝い
■贈る時の表書き・・・御出産御祝/祝 ご出産
■お返しする時の表書き・・・内祝/出産内祝
※お返しする時の名入れについては、産まれた子供の名前を記載します。
■お中元
■贈る時の表書き・・・御中元/残暑御見舞(お盆が過ぎてからのご挨拶)
■お返しする時の表書き・・・お返し不要です。
※先方が喪中でも贈って良いものです。
■お歳暮
■贈る時の表書き・・・御歳暮/御年賀(お正月が過ぎてからのご挨拶)/寒中御見舞(1月15日を過ぎてからのご挨拶)
■お返しする時の表書き・・・お返し不要です。
※先方が喪中でも送って良いものです。
■結婚記念日
■贈る時の表書き・・・祝結婚記念日
■お返しする時の表書き・・・内祝/結婚記念日内祝
■銀婚式(結婚してから25年目のお祝い)
■贈る時の表書き・・・銀婚式御祝/祝 銀婚式
■お返しする時の表書き・・・銀婚式婚式内祝/銀婚式記念
※返礼の名入れについては、夫婦連盟で送ります。
■金婚式(結婚してから50年目)
■贈る時の表書き・・・金婚式御祝/祝 金婚式
■お返しする時の表書き・・・金婚式婚式内祝/金婚式記念
※返礼の名入れについては、夫婦連盟で送ります。
■誕生日
■贈る時の表書き・・・御誕生日祝/祝 お誕生日
■お返しする時の表書き・・・内祝
■還暦
■贈る時の表書き・・・御還暦御祝/祝 還暦
■お返しする時の表書き・・・内祝/還暦内祝/還暦之記念
※満60歳でお祝い。干支が一巡して元に戻るのが60歳。(赤がテーマ色なので、ワインなら赤がお薦め!)
■古希
■贈る時の表書き・・・御古希御祝/祝 古希
■お返しする時の表書き・・・内祝/古希内祝/古希之記念
※数え年で70歳(満69歳・68歳)でお祝いしますが、最近では満年齢の70歳を喜寿とし、70歳を迎えた誕生日にお祝いする場合も多いようです。中国の「人生七十古來稀なり」という詩から、人生を70才まで生きることは稀なことである、という意味があります。
■傘寿
■贈る時の表書き・・・御傘寿御祝/祝 傘寿
■お返しする時の表書き・・・内祝/傘寿内祝/傘寿之記念
※数え年で80歳(満79歳・78歳)でお祝いしますが、最近では満年齢の80歳を傘寿とし、80歳を迎えた誕生日にお祝いする場合も多いようです。「傘」の略字が八と十を重ねた形になり、八十と読めることに由来しています。
また、80歳を過ぎたお祝いなどは結婚式と同じ「飾り熨斗」を用います。
長寿のお祝い一覧です。(年齢は数え年)
61歳(還暦)、66歳(緑寿)、70歳(古希)、80歳(傘寿)、81歳(半寿)、88歳(米寿)、90歳(卒寿)、99歳(白寿)、100歳(紀寿・百寿)、108歳(茶寿)、111歳(皇寿)、112歳(珍寿)
■新築祝い
■贈る時の表書き・・・新築御祝/祝 御新築
■お返しする時の表書き・・・内祝
■引越し
■贈る時の表書き・・・御新居御祝/御転居御祝(マンションの購入や転居)、御挨拶/粗品(引越しのご近所へのご挨拶)
■お返しする時の表書き・・・内祝
■開店・開業祝い
■贈る時の表書き・・・開店(開業)御祝/祝 御開店(開業)/開店(開業)記念品
■お返しする時の表書き・・・開店(開業)記念
■一般的な手土産・お礼
■贈る時・・・御礼/御挨拶/粗品/こころばかり
※ちょっとした御礼やお返し。
■お返しする時の表書き・・・寿/松の葉
■贈り主の連盟について
贈り主が連名になる場合は、右側が上位となります。(※左上に先様の名前を入れた場合は、左が上位となります。)
贈り主が5名を超える場合には、「有志一同」又は、『中央に代表者1名の名前と左横に「他一同」』と記載します。また、「一同」の氏名を書いた連名の署名を入れます。