当店の温度管理・品質管理について下記に記載しています。
1.当店ワイン倉庫の温度帯について
ワインを保管する際の温度は、当店では、14℃(±2℃)が最も望ましいと考えています。
ですので、当店のワイン保管温度は、基本14℃です。一部空調付近のスペースについては、12℃~13℃になっています。
ワインは、生鮮食品と同じです。生鮮食品と異なるところは、熟成することです。美しく綺麗に熟成させるためにも14℃前後が良いとされています。高温な場所で保管されると、熟成が急激に早まりすぐに劣化してしまいます。
ワインは、ワイナリーから出荷されてからお客様の手元に届くまで最短・最速でも2か月。輸入量が多いワインや回転が良くないワインですと、どこかに1年以上も保管されてからお客様に届きます。1年間もの間、高温の場所で保管されたワインは、劣化が進んでいる可能性があります。
ですので、当店は、ワインの劣化リスクを可能な限り無くし、美しく熟成させる為にワインを14℃にて保管しております。
ちなみに湿度は50%〜70%程度(加湿器を使用)です。
2.ワインの配送温度
ワイナリーからお客様の手元にワインが届くまでの間に、高温にさらされる時間や回数は出来るだけ短い方・少ない方がワインの劣化は少ないです。
その為、当店の97%ワインについて、温度管理された状態(リーファー便やチルド便・クール便等)で仕入れています。ココでの仕入れというのは、インポーターさんから当店までの仕入れの事です。
※ちなみに残り3%のワインは、リーファー指定できないインポーターさんの商品です。
実は小売店の殆どは、この仕入れをドライ便(温度管理無し)の状態で仕入れているそうです。先日、私がとある高級ワインを扱っているインポーターさんに聞いたところ、ほとんどのショップが6月でさえ、ドライで仕入れたと仰っていました。
このリーファー指定はお金がかかるので、リーファーを使うのは当店と他数店舗だけだそうです。
この部分は、当店の品質管理上の強みと認識しています。インポーターさんにも「品質管理しっかりとしていますね!!」と言われます。
3.お客様にしていただきたい温度管理
ワインが到着後、セラーをお持ちの方は速やかにセラーに入れて保管して下さい。
お持ちでない方は、直ぐに飲む場合は、日陰の涼しい場所で構いませんが、比較的長い時間保管する場合は、例えば床下、又は冷蔵庫で保管をして下さい。20℃以下が望ましいです。
間違っても日向にはおかないようにお願い致します。
また、ワインを飲むときの温度は保存するときの温度と異なりますのでご注意下さい。
飲むときの温度帯は、簡単にお伝えすると赤ワインで重めのタイプは18℃前後。軽めのタイプは15℃前後、白ワインですと、樽の効いた少しクリーミーなタイプはあまり冷やしすぎず12℃前後。フレッシュなワインやふくよかなタイプ、酸が綺麗なタイプは5℃〜10℃。スパークリングワインは、4℃〜8℃くらいが望ましいです。
ですので、飲む少し前にセラーや冷蔵庫から出して調節したり、スパークリングや白ワイン等は、ワインクーラーを使用するのも良いでしょう。
4.当店の品質管理ポリシーのまとめ
まとめると、当店の品質管理は、ワインがワイナリーから出荷されてお客様の手元に届くまで可能な限り適温で管理し、また常温にさらされる機会を可能な限り減らす仕組み作ることを目標としています。
それは、当店のワインに対する愛情でもあり、お客様への忠誠心でもあります。
当店のお客様はしっかりとしたワインセラーをお持ちで、セラーにてワインを保管されていらっしゃるお客様も多くいらっしゃいます。
また、当店へ直接お越しになるお客様の中には、わざわざ保冷バックやクールボックスを持って来店される方もいます。
ワインを真剣に楽しみたいと思っていらっしゃるお客様に対し、ワインショップとして出来ることに本気で取り組む姿勢、また、実際に取り組んでいる事が大切であると考えております。
一方で、状態を気にせずカジュアルにワインを楽しめれば良いというお客様も大勢いらっしゃいます。ですので、当店は、温度管理はもちろんしていますが、あまり細かいことを考えずに気軽に飲めるカジュアルなワインも多数ご用意しています。
以上、当店の品質管理に関する考え方はお分かりいただけましたでしょうか?
それでは、本日も美味しい南アフリカワインをお楽しみくださいませ♪♪