ワイン アドヴォケイト [Wine Advocate] (米) とは!?
ワインアドヴォケイトは、神の舌を持つ男「ロバート・パーカー(Robert McDowell Parker Jr)」氏が1978年に立ち上げたワイン評価誌の事です。
https://www.robertparker.com/
元々、弁護士だったパーカー氏が、消費者に分かりやすくワインを伝える為、パーカーポイントと呼ばれる100点満点形式でワインを評価し始めました。
この100点形式が消費者に受け入れられ、彼の点数がワインの価格に大きな影響を与えるまでになりました。
ちなみにAdvocateは、「主張する」という意味で、弁護士(=Lawyer)の事をいう場合もあるそうです。パーカー氏が元弁護士だっただけに付けた名前かもしれませんね。
<歴史>
ロバートパーカー氏が最初にワインに興味を抱いたのは、1967年ロースクール時代に、当時のガールフレンド(現在の妻)を訪ねてフランス・アルザス旅行に行った時の事でした。
その後、彼はロースクールを卒業し、弁護士になりました。約10年半もの間弁護士をやり続けましたが、彼はワインについて、消費者の為のガイドを作成したいと考えるようになります。当時、ワイン業界にスポンサーの付いていない独立した評論家がいなかったことも背景の一つです。
1978年、彼は、最初のワインアドヴォケイトを出版しました。最初は弁護士の業務と兼業で行っていたワインレビューの仕事ですが、1984年には彼は弁護士を辞めてワインレビューの仕事に専念しています。
ワインアドヴォケイトの評価が世界の主流になったのは、彼がボルドーの1982年ヴィンテージの品質を早期に予測をし、しかもその評価が多くの人を納得させる結果となったからです。
それ以来、ワインアドヴォケイトの点数は、市場価格に大きな影響を与えることになります。
1988年までに、ワインアドヴォケイトは、読者会員は、45,000人を突破しています。
2000年には、オンラインヴァージョンの「eRobertParker.com」をリリースし、更に会員数を伸ばしています。2012年には50000人の会員を突破し、そのうちの80%は米国でその他37カ国以上に会員がいます。
2012年12月、ワインアドヴォケイトは大きな変革を遂げることになります。ワインアドヴォケイトをシンガポールの投資家に売却し、WEB化への移行、編集長がロバート・パーカー氏からリサ・ペロッティ・ブラウン氏に変更されました。
その後、人事的にも大きな変化があり、2013年アントニオ・ガッローニ氏がワインアドヴォケイトを離れ、新たに3人の著名ワイン評論家が加わりました。ジェブ・ダナック、モニカ・ラーナー、ルイス・グティエレスです。
そして、現在、ワインアドヴォケイトのレビュアーは以下の通りとなりました。
※左側レビュアー、右側担当地域です。
■ロバートパーカー(Robert M. Parker, Jr):ナパ
■ニールマーティン(Neal Martin):ボルドー、ブルゴーニュ、南アフリカ、ソーテルヌ、トカイ
■リサ・ペロッティ・ブラウン(Lisa Perrotti-Brown):ソノマ、オレゴン、カルフォルニアセントラルコースト
■モニカ・ラーナー(Monica Larner):イタリア
■ルイス・グティエレス(Luis Gutierrez):スペイン
■ステファン・レインハルド(Stephan Reinhardt):ドイツ
■マーク・スクイア(Mark Squires):ポルトガル、ポートワイン、レバノン、イスラエル、ブルガニア、ルーマニア、セルビア、マケドニア、スロヴェニア、スロヴァキア、クロアチア、アルバニア、アメリカ東部(ヴァージニア、ニューヨーク)
■リーウェン・ハオ(Liwen Hao):アジア
■ジョー・チェルウィンスキ(Joe Czerwinski):ローヌ、ラングドック、オーストリア、ニュージーランド