アラベラとは“美しいアラビア馬”の意味です。
オランダ人の「ジェーコブ・デ・ヴェット」が東インド会社のワイン・セラーマスターに任じられ、
オランダから南アフリカへ1697年に移住。
その後彼の一族が1859年、ロバートソン・ヴァレーに移り当時の物流に最も重要であった
アラビア馬の育成とワイン造りを始めました。
「世界一美しいワイン産地」と称される南アフリカ。
南アフリカのワイナリー地区はとても美しいです。
アラベラがあるロバートソン地区。ブドウ畑と山々に囲まれた壮麗な谷になっています。
その古代は大地であった場所が、1000年以上のあいだ繰り返し起こった洪水により地表が削られ、
谷が創られたと言われています。
ごつごつとした岩がある険しい山と、降り注ぐ陽光に照らされた鮮やかな花々が
まるで絵のように美しいこの谷でワインを造り続けています。
アラベラの畑は何百年も昔、湖の底にあったと考えられています。
その証拠に、畑には長い時を経て水で磨かれた大きな丸石が数多く見られ、
土壌は何メートルもの沈泥の層が積み重なっています。
その土壌からは石灰質成分が多く含まれており、ワインに酸を与える大きな要素となっております。
ワインのラベルは、南アフリカの国獣に指定されている「スプリングボック」の色が使われています。
南アフリカ共和国、初代黒人大統領ネルソン・マンデラ氏が率いたラグビー南アフリカ共和国代表チームの名前の由来となった国を代表する指定動物。
映画「インビクタス 負けざるものたち 」で紹介されたラグビーチーム「スプリングボクス」の秘話は世界中に大いなる感動をあたえました。
南アフリカの白人と黒人の和解と団結の象徴として今も愛され続けています。
【生産者よりコメント】
ルネ・ライザー氏
アラベラは、基礎的な栽培手順を極めて大事にしています。
過剰な肥料を与えず、ブドウ樹の自生力を養うことを心掛けています。
軸カベルネソーヴィニヨン、メルロ、シラー、ソーヴィニヨン
ブランです。 しかし、それだけはなくバルベラやサンジョベーゼ、テンプラニーリョ、ムールヴェードルにも関心をもっており、現在、試験的に少量だけ植えています。 南アではバラエタル(の表記)ワインには、15%まで別の品種のブレンドが許されており、今後これらの品種をバラエタルワインのブレンド用に使うことを検討しているためです。 あくまでメインのブドウのキャラクターを壊さないレベルの5〜10%程度で、ワインの味わいにバランスと複雑味を与えることが目的なのです。