現在のオーナー、ラトクリフ家族は、ケープ州のベスト・テロワールを探し続けた結果、1964年に、今の場所、つまり、カベルネソーヴィニョンにとって最適なステレンボシュ・シモンズバーグにて、ワーウィックを購入しました。
現在まで3代に渡って家族経営を行っています。同社の商品には「LADY」という名前が付いていますが、これは、このワイナリーを購入して以降、奥さんのノーマさんの功績を称えたものです。
ノーマさんは、南アフリカで最初の女性醸造家の1人で、その後、ケープ・ワインメーカーズ・ギルドのメンバーになった最初の女性、かつ、議長にもなり、南アフリカワイン産業に大きな貢献を果たした女性として知られています。
※ちなみに私たちも過去に訪問しているワイナリーです。
入り口にはマンデラ氏の像がありました。
【ワイナリーロゴマーク】
女性がキリスト教で使われる聖杯を掲げているデザインになっています。
これは、昔、ニュルンベルグの王女が、シルバースミスというハンサムな若者と恋に落ちたが、両親はその結婚に反対。それでも二人は結婚を諦めることは出来ませんでした。
両親はしぶしぶ、「二人が一滴もこぼさず同時に飲める聖杯を作ったら結婚を許す」と約束し、 それは不可能な要求に思えましたが、手先が器用なシルバースミスは、女性のスカートを杯にし、そして、その女性が掲げる聖杯を回転するように作ることで、両方向から同時に飲める聖杯を完成しました。
そしてついに二人は結婚することが出来ました。今でも、この聖杯は、「幸せと明るい未来をもたらす愛のシンボル」として、結婚するカップルへの贈り物として使われています。ワーウィックは、「人々を幸せにする」、「不可能を可能にする」、そんなシンボルマークのワインを提供しています。
ちなみに我々も同時に飲みました。もちろんこぼしていないです(^-^;
【妥協なき品質と控えめで優雅なワイン造り】
醸造家:ニック・ヴァン・アード
ステレンボッシュ大学(ブドウ栽培・醸造学科)卒業後 オーストラリア、フランス、ニュージーランド、カリフォルニアなどで学び2011年ワーウィック醸造家に就任。