キアモントは、Gauteng(ヨハネスブルクのある地域)から引っ越してきたウレイス・ファミリーが2003年に2つの隣接する農場を購入し、スタートしたワイナリーです。
ワインの製造チームは、僅か9人という小さな新興ブティック・ワイナリーです。
2016ティム・アトキン・南アフリカワイナリー格付け1級に選ばれている新興ながらも実力のあるワイナリーです。
畑は、地方特有の植物(フィンボス)が育っている山々に囲まれていて、深い谷には美しい小川が流れています。
このような素晴らしいケープ地方の自然を守るため、IPW(Integrated Production of Wine)のスキームに則りサスティナビリティを重視し、環境保全に取り組んでいます。また100haの土地はBWI(Biodiversity and Wine Initiative)の一環として、自然保護地域としています。
彼らの理念は、科学よりも自然です。
この素晴らしい自然をワインへ反映させることを目的としています。
出来るだけ化学薬品等は使用せず、灌漑も最小限にしています。ナチュラルでバランスの良い、高品質なワイン造りを目指しています。また、彼らのワインは全て自社畑で獲れたブドウを使用しています。
ケールモントの畑は、とても特別でユニークな場所にあります。ステレンラスト、ドルニエ、ウォーターフォード等の更に上のブラークリッペン・ヴァレーの標高350-400mの高地にあります。
1つは北向きの温かい斜面、もう一つは西向きの冷涼な斜面にあります。
その結果、複雑で様々な香りのする秀逸なワインが作られています。西向きの斜面の畑は、東側に1000mを超える山があり、それにより、朝は日の出が遅く、夜も冷えるので、冷涼に保たれ、ブドウのハンギングタイムも長く、上質なブドウが育ちます。
ステレンボシュ地区では、昔から「テーブルマウンテンの見える畑は良いワインが出来る」と、言われます。(標高が高い証拠で、冷涼)ここの畑からもテーブルマウンテンを見ることが出来ます。
畑は花崗岩に粘土が混ざった薄い赤茶色の土。この地域の土壌です。ハーブも沢山生えておりワインからはハーブの香りも感じられる。キアモントは、栽培から醸造、瓶詰め、ラベル貼りに至るまで(ラベルも自社の畑の緑色のみでよい。シンプル・イズ・ベスト)、小さなワイナリーらしい、少人数で細部までこだわった手作りで丁寧な仕事をしています。
醸造は、可能な限り優しく、ナチュラルに行っています。そうすることで、ブドウの真のエッセンスを抽出することが出来ると信じています。発酵は全て天然発酵。熟成はほとんど2-3年目の中古のフレンチオークを使用、ポンプよりグラヴィティ・システムを利用し、濾過せず瓶詰め。テイスティングが一般の人に解放されるのは金曜日のみで、自分達はブドウ栽培やワイン作りに集中したいとの事です。テイスティングに訪れる方はお気をつけ下さい。