ラーツ RAATS
2000年創立のまだ新しいワイナリーですが、特に伝統的品種のシュナン・ブランを国際マーケットにおいて認められるよう努力したことへの評価は高く、南アフリカ白品種の「フラッグシップ」としてのシュナン・ブランの位置付けを明確にしました。
南アフリカだけでなく、フランスを含むシュナン・ブランからワインを造る産地で、この品種に特化し評価を高める努力をしているワイナリーは少なく、『デキャンタ』『ワインスペクテイター』『ワインアドヴォケート』『ニューヨークタイムズ』などの出版物に取り上げられ、ジャンシス・ロビンソンからも賞賛を受けています。
また、「カベルネ・フラン」に関しても、南アではトップクラス。そして、過去にフランスのトップ生産者の「Ch.シュヴァル・ブラン」にも勝ったことがある世界レベルのカベルネ・フランを造っています。
現在、父親から全責任を引き継いだ、ワインメーカーのブルーワー・ラーツは環境への関心も高く、「私はいつも、サステナビリティー農業の提唱者です。ぶどう畑で何をすべきかを考えた時、それは 『土』にこだわることと認識しました。土は人間の手を加えることなく、なるべく自然の状態を保っていたほうがよく、これは有機栽培とビオディナミの考えに基づいたぶどう栽培を目標とする私にとってとても大切な考えです。私が造るワインはサステナブルワインとして認定を受けていますが、それよりも私のワインを楽しんでくれる消費者が、特別な素晴らしいワインを造り上げる過程に興味を抱いてくれることを望んでいます」と語り、ぶどう栽培そしてワイン造りへの意欲がはっきりと感じ取れます。
ステレンボッシュの平均海抜250mのボッテラリーとシモンズパーグの小地区に栽培されている樹齢の古いシュナン・ブランとカベルネ・フ ランを大切にし、収穫量を極限まで減らし、約25haの畑からの生産量は、わずか10,000ケースに抑えています。生産量の割合はシュナン・ブランが80%、カベルネ・フランが20%です。
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