南アフリカ中を探しても、彼より特殊な醸造家はいないかもしれない…。
とにかく色々な事にチャレンジするチャレンジ精神溢れた生産者「ブランク・ボトル」!!
飲むことだけでなく、造る事にも美学と遊び心を常に持ち続けている奇才ピーター・ワルサーが手掛けるガレージワイナリー。
・時には、テイスティングに分析機械を導入し、自分のテイスティング状況を科学的に分析してワインを造ったり…
(世界初のニューロワインを造り…)
・てんかん発作を起こしてから、急に絵が描けるようになり…ラベルデザインを自身で行うようになったり…。
・アンフォラ醸造やスキンコンタクト等、常に新しい試みを行い…。
・フェルナンピレスなど、南アフリカではほどんど使われていない珍しいワインを造ったり…
・一人で30種類以上のワインを毎年造ったり…
本当に、常に新しい事、ワクワクする事を追い求めている新スタイル&2004年に始まったブティックワイナリーです!!
ピーターは、こだわりの強いアーティスティックな醸造家です。彼のモットーは「Clothes don't make the man」。これは、英語のことわざで「衣装は人を造らない!!」という意味です。
品種や外見に捕らわれない正直なワインを造る事をモットーにしています。その為、彼のワインボトルには、品種の記載がありません。「シラーズが好きじゃない」と言っている女性客に対し、品種を言わずにシラーズをテイスティングさせたところ、その女性客はそのワインを気に入り3箱も買って行ったそうです。
そのような経験から彼は、先入観を持たれないようにあえてボトルには品種の記載をしないそうです。ですので、例えばボトルの裏側には「Single Varietal」(単一品種)などのように品種名は伏せて書かれています。
そんな彼のワイナリーは、まさにガレージワイナリー。LANRUSTというワイナリーの倉庫を借りてワイン造りを行っています。
もちろんテイスティングルーム!?も、ガレージ内にあります。
オフィスもこのようにガレージに。どこかの映画に出てくるような...。
現在では、ティムアトキン氏格付け2級に位置付けされるなど、評論家の評価も高まっております。彼は、全てのワインのラベルデザインは、自身で行っており、それもオフィスで絵で書いて決められます。
沢山の種類のワインを造っており、2017年は、60もの畑から35種類の品種を使ってワインを造りました。しかし、そのうちの半数は、1回限りしか造らない毎年異なる限定キュベになるワインです。将来的には50種ものワインを造りたいと語っています。
また彼は、自社畑があるとその畑に固執してしまい、可能性を無限大に出来ないからというのが理由で、自社畑は持たないそうです。旅行が好きで様々なエリアを経験したいとの想いもあります。彼は、収穫の時期からおよそ100日間で、ブドウを求めて実に13,000kmのドライブをするそうです。そのエリアを表現するような、大使のようなワインを造りたいと言います。
ワインを通じて、ストーリーを伝えられることが好きでクリエイティブな醸造家です!
↓(参考動画)ニューロワインの動画