2016年2月時点で、世界24か国に340人しかいない「マスターオブワイン」の称号を持つ「リチャードカーショウ」氏が手掛ける2012年設立の新生ワイナリーです。

<リチャード・カーショウ氏>
イギリス生まれイギリス育ち。ワインの道に進むまではシェフとして成功したキャリアを築いていました。長い旅の果て1999年に南アフリカに到達し、ワインの専門家である称号『マスター・オブ・ワイン』を取得。その中でも自身でワイン造りを行っているのは10人のうちたった1人と言われる希少な人物です。

ワイナリーは2012年1月に設立されました。
南アフリカで最も冷涼な産地として知られるエルギン地区で、選び抜かれたクローンを細かく土壌に合わせ区画分けした畑で栽培し、早朝に手摘みにて収穫。エルギンは標高が高く海に隣接しており、霧の影響を受けることから寒暖差が大きく生まれます。
醸造面では、人的介入を極力無くしています。秋の早朝に手収穫されたブドウは、底の浅いトレイに入れられすぐプレス機に移され全房のまま優しくプレスされます。得られる果汁は1トン当たり600リットルと少量。果汁は重力に沿って安定期間を置かずにすぐ木樽に移されます。清澄されていない果汁は、やがて野生酵母だけで発酵がはじまります。辛口ワインになるまで進んだ後、マロラクティック発酵の前で止められます。その後厳選したブルゴーニュ樽で5か月間(ヴィンテージの状況により、さらに4〜6か月間澱引きまで熟成を経る場合もあります)の熟成を経ます。その後ブレンドしボトリングされ、それぞれのボトルには個別の番号が付けられます。
大半はブルゴーニュの選ばれた職人の樽を選び、フランス産のオークのみ使用しています。40%以上は新樽で、その他は2〜3年落ちの228L樽が使われます。
このようにしてこの土地のテロワールが最大限に引き出されたワインが生まれることがカーショウ・ワインの醍醐味となっています