エルギンと呼ばれる冷涼な地域にあるワイナリー。
エルギン地域は、フランス・ブルゴーニュ地方とほぼ同じ気候で涼しく、その為ワイン用のブドウがゆっくり成長し、良質のブドウが採れる地域として知られているのです。
その為、ワインの生産地として強いブランドを築き上げています。
我々、南アフリカが大好きなので何度か足を運んでますが、エルギンと言う名前はかなり見かけます。
実は、ポールクルーバーはエルギンのパイオニアとして、「エルギン=ブランド地区」にした立役者なんです。
さらに「南アフリカで最も急速に伸びているワイナリーのトップ10」、「ベストバリュー・ワイナリーのトップ10」、「最もエキサイティングで大発見のトップ10」に選ばれています(Wine Report 2007 by Tom Stevenson)。
また、国際的に有名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏からも「南アフリカの優秀なワイナリー」として高い評価を得ています。
ポールクルーバー・ワイナリーは、家族経営でワインを造っています。
オーナーのポールクルーバー氏(写真右)は、「徹底した質にこだわるワイン造り」をコンセプトにしています。
ワイン造りの工程は、ひとつひとつ丁寧な手作業で行われています。
ワインの熟成に使用するオーク樽は、フランスの5社から取り寄せ、それぞれの特徴を活かし、組み合わせることによってワインに複雑みも表現するほどのこだわり様です。
【人・自然・地域との共生】
ポールクルーバー氏は、1990年代に入って、アパルトヘイト(人種差別政策)が廃止されると、所有する果樹園やワイナリーの黒人労働者、その地域の住民達の生活向上を目的としたタンディ・プロジェクト(「タンディ」とは、アフリカ系コーサ人の言葉で「愛」を意味します)を提案し、オリジナルブランドのワイン「タンディ」を生産しました。
その販売利益により、彼らの住む地域の生活環境を改善して行くことを目指しています。
今では、そのタンディ・ワインも国際的にも高く評価され、タンディ・スタッフも自分の仕事に誇りを持てるようになりました。
また彼は、1本ワインが売れることに25セント自然環境保護の為に寄付される「スローワイン」というワインプロジェクトにも携わっており、自然環境保護に対しても積極的に取り組んでいます。
こうしたポールクルーバーのユニークな企画とプロジェクトは、今では南アフリカ国内だけにとどまらず世界からも注目されています。